8年間続けたTwitterをやめます
2011年から続けてきたTwitterですが、令和元年が終わるのを機に、止めることにしました。
別アカウントで10年以上前から使っておりましたので、実に10年以上!のお付き合いになる、Twitter。
心強いツールでしたが、自分とSNSとの付き合い方を見直すために、一旦止めることにしました。
Twitterのメリットと魅力
独立したことを機に、3年ほど前からイラストレーター名+実写のアカウントで使い始めました。
そのおかげで、同業者の方とつながることができ、交流会やイベントなどの役立つ情報も、多く得ることができました。
またフォロワー数も4,400人を超え、多くの方に閲覧していただけるようになりました。
フラットに対話することができたり、気軽につながることができるTwitterも魅力は本当に素晴らしく、おかげで交流関係も広がりました。
Twitterのデメリット
驚愕するほど”時間泥棒”
そんな楽しいTwitterでしたので、知らず知らずのうちに、恐ろしいほどの時間を費やすようになっていきました。
隙間時間、仕事の合間など、使う時間は細切れの数分〜数十分で、たいした時間ではありませんでした。
ですが、それらの数分〜数十分が積み重なり、1日に何時間もTLを眺め続けるようになってしまったのです。
最初は気がつきませんでしたが、実際にスマートフォンでログを取ってみると、恐ろしい時間に到達していました。
それは当然、睡眠時間にまでも影響しました。
目の疲労感も、格段に増しました。
Twitterに使い時間が、いよいよ身体にまで影響が出るレベルになっていたのです。
「情報ポルノ」中毒になりやすい
Twitterのタイムラインには、世界のニュース、素晴らしいクリエイターの作品、人々が活躍したり、喜怒哀楽する様子が、絶え間なく流れてきます。
それらを毎日、長時間見続けることで、常に情報の”刺激”にさらされる毎日が続くようになりました。
最近読んだ本「最高の体調」では、これを「情報ポルノ」と表現していました。
スマートフォンにより、簡単に刺激を得ることによって、すっかり”刺激中毒”になっていたのです。
すっかり”刺激中毒”になっていた私は、空いた時間にスマートフォンを開くことが、さらに増えました。
「あれはどうなったかな」と、過去の”つぶやき”を追うことも日常茶飯事でしたし、誰かのつぶやきに「わかる!」「それは辛い…」とひたすら反応し続け、その反応にエネルギーを使いすぎて、消耗することも増えてきました。
消耗して、集中力も低下していました。
私の仕事は、イラストを机にかじりついて完成させてこそ、成り立つものです。
そのためには、精神エネルギーも集中力も欠かせないのですが、Twitterによって、驚くほど集中力が低下していることに気づき、驚きました。
ネガティブな感情が出やすい
また、今年は非常に忙しい日々が続いたため、仕事の忙しさ、自分の疲労感などを、Twitter上で頻繁につぶやくようになりました。
その結果、会う人会う人に「大丈夫?」と心配していただくことが増えました。
言葉を呟くとき「これをつぶやいたら、人がどう感じるか」というところまで、気を回す余裕がなく、ネガティブな発信をし続けていた自分に気づき、愕然としました。
また、タイムラインでは頻繁に「炎上」というトラブルを、友人知人関連で見かけることが多くなりました。
ちょっとしたネガティブな(あるいはポジティブな)つぶやきで、一人の人に対して、驚くほど多くの人が攻撃をしているのを見かけるようになり、疲弊するようにもなりました。
Twitterは匿名性ということもあり、ネガティブな情報が拡散されやすく、それが大きな集合体となって、人々に伝染しているようでした。
人の反応を気にしすぎてしまう
そして、フォロワー数が何千人と一気に伸びた頃から「いつもTwitterを見ています!」という、ありがたいお声をいただくようになました。
私の場合は、特に同業者で独立したばかりのフォロワーさんが多く、私の仕事に関するつぶやきを、多くの方が見てくださっていました。
その影響もあって、いつのかにか私自身が「何か役に立たなければ」という姿勢でつぶやくようにになり、自分が好きなことをつぶやく、というよりは、どう言えば伝わるか?どの情報が役立つか?という視点でばかり、思考するようになりました。
「そもそも私は、人に教えるために発信していたんだっけ?」
「たかが3年ぽっちしか経験がない私がやることは、他にあるのでは?」
「こういう指南は、経験豊富なベテランの方達がやることなのでは?」
という、自分の足元がおぼつかないような、もやもやとした気持ちが湧くようになりました。
いつの間にか、人の視線を気にしすぎていた自分に気がついたのです。
小手先が通用しない「本質」の時代に
Twitterのデメリットを書き連ねてしまいましたが、twitter自体は、本当に便利で楽しいツールです。
ただその楽しさ、便利さゆえに、自分のコントロール能力が不足していたり、自覚しないうちに「使いすぎる」仕組みが完成してしまうと、中毒に近い状態になってしまう、怖い一面もあります。
これからは「本質」の時代です。ネット上でもビジネスでも、小手先で上手く魅せる、という”手法ありき”の成功法がどんどん通用しなくなっていき、その人自身の在り方や世界観、信念が問われる時代になります。
つまり、自分の本質を磨かなければ生き残れない、とも言えます。
私の場合は、良いイラストを描くことができるか、信念を持ってイラストを描き続けることができるのか、ということが、本質になります。
そのため、Twitterの影響で、仕事の本質形成に悪影響が出る、ということは、致命的でした。
フリーランスの働き方は、誰も教えてくれません。
自分の時間の使い方や進んでいる道が、果たして適切なのか?
この先、どこへたどり着くのか?を、示してくれる上司も指南役もいません。
注意もアドバイスもしてくれません。
1日中SNSを見ていても、勉強しても、イラストを描いていても、家族と過ごしていても、誰もそれが”どういうことなのか”を、教えてくれないのです。
気づくことができるのも、変えることができるのも、自分だけです。
Twitterとこれだけ長く付き合ってきただけに、止めることには、かなりの勇気が要ります。
正直、本当にTwitterなしで自分がやっていけるのか?という不安や焦り、心配の気持ちが、圧倒的に強いです。これだけのデメリットを自覚していながらも、止めることを考えると、気持ちが落ち着くときはありません。
ですが、イラストレーターになると決めたとき、正社員を辞めるとき、いつも新しいことをチャレンジする時は、不安と焦りで、押しつぶされそうになってきました。
2020年も、変化への恐れや焦りを抱えながらも、チャレンジしてこうと思います!
※年内いっぱいでTwitterを退会しますので、よろしければ下記のページをフォローしていただけますと嬉しいです。
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