「運動が死ぬほど嫌い」な自分が、運動を続けられるようになるまで

「運動が死ぬほど嫌い」な自分が、運動を続けられるようになるまで

まもなく新年ですね!

今年は、ようやく「死ぬほど嫌いで苦手」だった運動を習慣化することができました。

そこに至るまでに試したあらゆる運動習慣と、それぞれで得た経験やメリットデメリット、最終的に自分に合っていたものはどれかなど、記事内で詳しくご紹介します。


とにかく運動をしたくない人間になるまで

まずは、私がどれほど運動が嫌いで苦手なのかをご紹介します。

小学生くらいまでは、外で遊びまわる子供でしたが、中学校からほとんど運動をしない学生になりました。
今思うと、このあたりから「体育の授業が嫌い」になったからです。

小学校までは、みんなでワイワイ遊ぶための「運動」だったのに、中学校からは露骨に他の学生と比較され、「成績」として評価される対象になりました。
私自身は運動神経が皆無でしたので、スポーツはおおむねド下手
皆勤賞ではあるものの、いつも成績はギリギリ。この頃には、体育は頑張っても一向に成果が出ない科目として認定されました。

このような状況で、中学〜高校の6年間ですっかり運動が大嫌いになりました。
その後の大学では、必修の体育の授業で、運動がバリバリできる同級生に「運動できないやつ」として罵倒される経験もしました…。

そんなこんなで、大学を卒業することには、すっかり「運動が死ぬほど嫌いだし、運動バリバリやってる人も関わりたくない(スポーツ系の人、超怖い!)」という社会人になっていました。

このような理由で、社会人になってからは一切運動していませんでした。
それでも20代〜30代中盤までは、運動しなくてもデスクワークのみでも、問題なく元気に過ごしていました。


膝の激痛で追い込まれる

ところが、30代後半になると

  • 長時間歩くと、左膝が激痛に襲われる。(20代から起きていたが、悪化してきた。)
  • 金曜日になると、軽い腰痛が出る。
  • 常に首と肩がこる。
  • 何をしても疲れやすい。
  • 脂肪が多いものはほとんど食べていないのに、体脂肪が増え始める。

という不調が始まりました。
長年の運動不足と、老化による筋肉の衰えが、身体に影響を与え始め、それを「若さ」のパワーで補いきれなくなってきたのです。

さらに上記の症状のうち「膝の痛み」が、かなり深刻になってきました。
都内出張に行くと、ほぼ必ず夕方頃に膝が激痛に襲われ、駅の階段が使用できなくなってしまうのです。

東京の駅でズルズルと足を引きずりながら「フリーランスなのに、このまま悪化して、外に出かけられなくなったらどうしよう…」という恐怖に襲われました。

その後、整形外科に行ってみても「レントゲン見ても軟骨は問題ないから、筋力不足かもしれないね」と診断され、鎮静剤を処方されるのみでした。

そこで追い詰められた私は、何とか筋力をつけ、症状を改善しようと、あらゆる運動習慣を試し始めました。


試してみた運動習慣①パーソナルトレーニング

まずは膝痛の原因をはっきりさせるべく、知り合いのパーソナルトレーナーに、トレーニングを依頼しました。

腰痛の症状を説明し、自分の歩行の癖や筋力をチェックしてもらい、それに合ったトレーニングを組んでもらいました。

このトレーニングで、症状が出る原因と、自分に合ったトレーニングを理解することができました。
例えば、私の膝痛の原因は

股関節と足関節をほとんど使わず、膝関節のみで歩く癖がある(恐らく股関節と足関節が固いことが原因)
・筋力が著しく低いので、歩行時に関節や靭帯などに負担がかかりやすい

ということが考えられるそうです。
そこで、下半身の筋トレと関節を柔らかくするストレッチを、並行して実施することになりました。

完全予約制なので、通うごとに次回の予約をしました。

およそ1年続けましたが、かなり費用がかさむこと(1回数千円)〜と、1年続けたことで上記の症状が落ち着いてきたため、一旦退会しました。


試してみた運動習慣②セルフジム

その後は、自分に必要なトレーニングが明確になったので、近所にできた24時間営業のセルフトレーニングジムに通ってみました。
通ったのはミラフィットネス という全国展開型のジムです。

何時に、どれだけ行ってもOKで、トレーニングマシーンも使い放題という自由度の高いシステムでした。
費用も、月額¥4,000〜でリーズナブルでした。

私の場合は、フリーランスで空いている時間を狙って通うことができたため、ジム内も空いていましたし、シャワールームは貸切状態でした。
トレーニングマシンも、それぞれ使用方法の動画が閲覧できるようになっていました。

ただし「いつ、どれだけ通ってもいい」という自由度の高さゆえに、「運動をなるべくしたくない自分」の場合は、どんどん通う頻度が落ちていきました。

さらに、いろいろなマシンを使ってみるものの、自分の場合は、どのマシンをどれだけ使えばいいのか、フォームがあっているのか、効果が出ているのか、毎回確信が持てませんでした。
さらに半年ほど通って、筋肉量を計測してもらったところ、悲しいことにほとんど変化はありませんでした…。
そんなショックもあり、半年ほどで退会してしまいました。


試してみた運動習慣③宅トレ

ちょうどその頃にCOVID-19が流行し始め、家で行う「宅トレ」を試してみました。
鍛えたい筋肉で動画をインターネットで検索し、色々なトレーニングを試して見ました。

その中でも、プロトレーナー鈴木達也さん10分間トレーニングが最も取り組みやすかったです。
ほぼ毎日トレーニングすることを、半年ほど続けました。

たった10分ですが、プロが考案したトレーニング内容なだけに、効果絶大でした!
最初は筋肉痛が酷かったのですが、徐々に筋力がアップしていき、自分でも明らかに効果を感じられるほどでした。

ただ、同じ動画のトレーニングを繰り返すことに、半年ほどで飽きてしまいました。

ですが、半年間で筋肉がそこそこついてきたので、他のトレーニングを試す自信が出てきました。


試してみた運動習慣④ホットヨガ

自信がついたところで、市街地にあるホットヨガジムに通ってみました。
通ったのは、カルドというジムです。

ホットヨガは、高温多湿の室内で行うヨガで、大量の発汗を伴う運動です。

私は体が相当固いので、ヨガポーズができるか不安でしたが、固くてもできる範囲で続けました。
ヨガポーズをとることで、筋肉が鍛えられましたし、大量に発汗することで、心身がスッキリしました。
少しずつですが、体も柔らかくなりました。

ホットヨガでは、様々なヨガの先生とヨガの種類があり、予約なしで通うことができました。
通う頻度も会員の種類によって異なりますが、私は週1で1年ほど通いました。

特に問題なく通っていましたが、なぜか冬場になると、「謎の発熱」がヨガ実施日の夜に起きるようになってしまい、退会しました。
今でも原因がよくわかりませんが、軽い熱中症になっていたのかもしれません…。

ですが1年間ホットヨガに通ったことで「1年、ジム通いを継続できた」という自信と、市街地のジムに通うと、帰りにカフェやランチにも行ける!というメリットに気づきました。


試してみた運動習慣⑤グループトレーニングジム

最後に、現在も通っているグループトレーニングジムを試してみました。
私が通ったのは、オレンジセオリー フィットネスという、アメリカ発祥のジムです。

このジムでは、毎回1時間、数十人で同じHIIT(高強度インターバルトレーニング)をします。
常にコーチがついているので、フォームを直してくれたり、運動の強度を調整してくれます。

完全予約制で、会員の種類によって通う頻度が異なりますが、私の場合は週1で通っています。

トレーニングは毎回異なり、常にイベントが開催されていて、飽きないようトレーニング内容が工夫されています。

また専用のウェアラブルで、心拍数をチェックしながら運動することで「まだスピードアップできそう!」とか、逆に「全然、筋肉に効いてない!」という状況が、明確にわかります。

こちらのジムに1年間通った結果、しっかり筋肉量が増え、体脂肪が落ちていました!
しかも、あれだけ酷かった膝痛が治り、先日行った海外長期出張では、1週間も歩き回ったにも関わらず、まったく痛みが出なかったのです。

ようやく健康的に問題なく継続でき、効果も感じられるジムに出会うことができました。


なぜ運動を続けられたのか?

最終的に、前述のグループトレーニングジムに落ち着きましたが、理由は下記のジムの特徴でした。

  • 予約制なのでサボりにくい
  • コーチが、トレーニングの正しいフォームを教えてくれるので安心(間違っていると効果が無くなったり、痛めたりする)
  • しっかり効果が出るレベルの強度がある(きつい場合は、自分で調整もできる)
  • トレーニングが毎回異なるので、飽きにくい
  • 他の人につられて頑張る
  • ジムのメンバーたちが誉めたり、励ましてくれる
  • 市街地にあるので、帰りに買い物をしたりランチもできる(ご褒美)

特に、自分のような「運動が死ぬほど嫌いな人間」の場合は

  • 運動の自由度(いつ通ってもいい、何してもいい)が高すぎると、何をしていいのか明確にできず、逆に運動のハードルが上がってしまう
  • 運動をやってこなかったので、トレーニングのフォームが全くわからない(ある程度は自分で調べるが、そもそも好きじゃない分野のことなので、とても面倒に感じる)
  • 運動の強度を、無意識に軽くしてしまい、効果が出ない(スポ根がない)
  • 運動だけだと全くやる気が出ないので、何らかの「ご褒美」が必要
  • 常にサボりたがる

という特徴があるので、特に自由度の高いセルフトレーニングジムは、合いませんでした。

もし過去に運動をやっていた人なら、セルフトレーニングジムの方が安上がりですし、自由度が高いことで続けやすいかもしれません。

いずれにしろ、運動を続けるために大事なことは

  • ジムの費用やロケーションなどの条件ではなく、ジムの「仕組み」が自分に合っているかどうかを考える
  • 何が原因で運動が続かないのか、きちんと把握する
  • 自分が運動習慣で、何を解決したいのか明確にする(ダイエット、痛みの改善など)
  • 人間のメンタルの弱さを認識する(必ずサボろうとする、楽な方へいきたがる、など)

ということです。

継続できて、運動の効果(筋肉量アップ、体脂肪や体重減少など)さえ出始めれば、モチベーションは一気に上がります!
あとは習慣になり、自動的に続けることができますので、自分に合う運動方法を探すことが鍵となります。

新年度から、運動を始める方の参考になれば幸いです!