地方フリーランスの働く場所

地方フリーランスの働く場所

毎日、本当に暑いですね!
皆様、お体は大丈夫でしょうか。
熱中症が起きやすい季節、どうぞ気をつけてお過ごしください。

さて、今日はフリーランス生活2ヶ月目に感じた「働く場所」についてです。


ワークスペースを外に借りたきっかけ

現在、私は静岡駅近くにある青島文具店のワークスペースをお借りして、働いています。

ここは予約制のレンタルスペースですが、平日昼間は比較的空いているとのことで、月単位でお借りすることにしました。(もちろん有償です。)

なぜわざわざ外に場所を借りたのか?というと、2つの理由があります。


集中するための区切り

1つは、家でやる時と比べ、外で仕事をするほうが圧倒的に集中できるからです。

会社員時代、わたしはフリーの仕事を自分の部屋でやっていました。帰宅後あるいは土日に仕事をしていましたので、独立後は、自分の部屋にいる時間のほとんどを仕事に費やしていました。

ですが家でやろうとすると、どうしても心身がリラックスしてしまい、すぐ横になってしまったり、漫画を読み始めたり(笑)して、はかどりませんでした。

というのも、長年の生活で「会社は働くスペース」「家は休むスペース」という”無意識のルール”が完成し、心身の深いところまで浸透していたからです。

その後、パラレルキャリアを続け「会社も家も仕事のスペース」が定着してくると、今度は「休もうとしてもゆっくりできない」「何だか緊張が抜けない」という、逆の状態になりました。

そこでフリーランスになる前から「仕事と休息の区切りをつけるためにも、お金をかけてでも、外に仕事場を作ろう」と決めました。


人とのつながり

もう1つは、外に出て(どんな形でも)人と話したり、相談したりするためです。

私は仕事がイラストレーターですので、デスクでPCに向かい合ってイラストを描くのが、主なスタイルです。

ですが「家にこもる」「人との関わりが減る」ということは、想像以上に心身への負担になります。
人間は社会的な生物なので、他者との関わりが絶たれてしまうと、不安定になってしまいがちなんですね…。

自分の周囲を観察しても、フリーランスに関わらず「誰にも会わず、家で過ごして1日終わる」という生活を長年続けている方は、何らかの形で心身を壊していたり、精神的に不安定な方が多いことに気がつきました。

また私の場合は、外で動き回ること、人にお会いすることが大好きで、仕事のエネルギー源となっていましたので、ここが絶たれてしまうと、恐らくモチベーションが著しく下がるであろうことは簡単に予想できました。

そこで、フリーになったら外に出ていき、人に積極的に会い、色々な刺激を受けながら働こう!と決めていました。


働く場所を決める4つのポイント

私が考える「フリーランスの働く場所」に関わる大きなポイントは、集中力、交通の便、仕事道具の持ち運び、使用頻度の4つです。


集中力

まず初めは、集中できる環境です。五感がどういう状態なら集中できるか、ということです。

五感のうちの聴覚でいえば、カフェのようなザワザワした環境、耳が痛くなるような静かな環境など、人が好む環境はそれぞれ異なります。

聴覚以外にも、視覚(場所の明るさ、温度や湿度、自然と目に入ってくるもの)、(人がいれば)空間を共有する人たちの様子など、集中力を左右する要素は色々なものがあります。

ですので、色々な場所を試してみて、自分がどういう要素があるなら集中できるのか、心地良く過ごせるのかをじっくり観察し、徐々に条件を絞っていくのが大切だと感じています。

私の場合は、ボリュームの大きい世間話(笑)や機械類の騒音が大の苦手でした。そのため、騒音が無く、適度な静けさがある今の文具店の環境は、とても良いと感じています。


仕事道具の持ち運び

3つ目は、仕事に使う道具です。

私はイラストレーターですので、仕事道具は15インチのMacBookPro、Wacomのペンタブレット、スケッチブック、充電器、外付けHDD、仕事の資料…。

これがまた、めちゃくちゃ重いのです。
私が文房具好きでペン類を持ち歩いているということもあるのですが、リュックの総重量は10kgを余裕で超えると思われます(笑)

家で働いていたとき、あるいは会社員時代のように「仕事場に荷物を起きっぱなしにできない」ということが、想像以上に負担となっていますし、改めて仕事道具を考え直すきっかけにもなっています。

慣れないうちは色々と試してみて、兼用できるもの、軽量化できるものを検討していきたいと思います。


交通の便

最後に、働く場所までの交通の便について。これは、いざ毎日通ってみてから痛感したポイントです。

静岡も含め、地方は都会ほど交通手段が整っていません。徒歩で移動できる場所は限られています。

バスがある地域であれば幸いですが、たまにしかバスがこない、バス停が近くない…など、田舎になればなるほど手段が整っていないのが現状です。

そこで、地方の田舎在住者がワークスペースまでどうやって行くのか?となると、車か二輪か自転車か、…という選択肢になってきます。

私も最初は最も楽な車で移動してみたのですが、ここで問題になってくるのは「駐車料金」です。

青島文具店の近くに駐車するのがベストですが、文具店がある駅近郊は、駐車料金が高い!1日1,000円越えが相場です。(さすが新幹線が停車する駅です。)

そこでクロスバイク(自転車)に変更したのですが、ここで問題になってくるのは「仕事道具」と「安全」の問題です。

仕事道具は前述しました通り、ものすごい重量です。これをクロスバイクにのせると、バランスを取るのが本当に難しいです。(何度倒れかけたことか…)

また自転車で夜に帰ろうとすると「街灯のほとんどないような人気の無い道路を走る」ということにもなります。女性の場合、安全面での問題が発生します。
私が住んでいる地域が田舎ゆえの問題ですが、地方には、こういったインフラが整わない場所が多いのでは無いかと思います。


使用頻度

最後に、使用頻度についてです。

今お借りしている青島文具店のスペースですが、お借りしたものの、予想していた頻度の50%ほどしか使用できませんでした。

この原因は、「想像していたより仕事の外出、出張が多い」ということ。

フリーランスになってみると、自分が想像していた仕事以外のお仕事を多くいただくようになりました。

私の見通しが甘いということもあるのですが、フリーの仕事スケジュールは突発的なものや急な変更が多く、会社員時代のように「明日はこんな感じかな?」という予想が通用しない毎日でした。

その結果、せっかくお借りしたのに余り活用できておらず、もったいない…!という状況になってしまいました。

フリーになりたての頃は予測できないことが多いのですが、ますは自分の使用頻度を見極めて、月額制か、1日単位(ドロップイン)で借りるかを決める必要があると感じました。


ということで、私が働く場所を決める時の4つのポイントをご紹介しました。

記事の通り、2ヶ月経とうとしている今でも、最適なワークスペースを探している最中です。

フリーランスになる前には予想していなかったことが多いのですが、やはり何事もやってみないと分からないですし、自分の仕事もまだまだ落ち着かないので、これからも働く場所探しは続きそうです。

地方フリーランスのみなさんは、どうやって働く場所つくりをしているのか気になっています。

もしよければ、ぜひ教えてください!