
Twitterの再開と退会に至るまで
本記事では、数年ぶりにTwitterについて記述したいと思います。

Twitterについては、かつて使用した後に退会した経緯について、こちらのブログでご紹介しました。
この記事は、かなり多くの方に読んでいただいたようです。
誠にありがとうございます!
Google検索から、この記事に辿り着かれた方も多かったようです。
その反響のためか、昨年は某著名なWebメディアの方から取材のお申し込みまでいただき、驚いております。
それだけ、現在はSNSとの付き合い方で悩まれる方が多いのではないでしょうか。
さて、そんなTwitterですが、コロナ禍の影響で、一時的に再開しました。
そこから約2年ほど使用し、数日前に再び退会しました。
そこで本記事では、コロナ禍でTwitterを使用していて感じたことや、再び退会するに至るまでのことをお伝えします。
Twitter再開のきっかけ
私がTwitterを辞めてから数ヶ月後の2020年初春、瞬く間にパンデミックが発生しました。
世界的な感染拡大により、ロックダウンなどの厳しい行動制約が続き、外出や外部との接触が極端に減りました。
この災禍により、飲食店や観光を始めとするビジネスが大きなダメージを受けました。
この損害に苦しむ飲食店や事業主の皆さんを応援するため、そして外部とのつながりを保つために、Twitterを再開しました。
Twitterを通じて、地元飲食店のテイクアウト情報や、パンデミックにより仕事が途絶えてしまった事業主の支援、感染拡大状況や衛生管理に関する情報をシェアし、発信しました。
また、友人知人の様子をTwitterを通して知ったり、情報交換をしたり、時にはトークルームを開いて、近況報告をし合いました。
この時期は、外出や人との接触等ができない状況下において、SNSが大活躍していましたので「Twitterがあってよかった!」と、改めてSNSの価値を感じていました。
とはいえ、あくまでSNSに割く時間を減らすスタンスでしたので、時間制限をしながらの使用でした。
コロナ禍の「荒れたTwitter」
そんなTwitterでしたが、コロナ禍が長期化するにつれて様相が変わり、次第に自分の幸福度を下げるものになっていきました。
まずコロナ禍でのTwitterは、多くのネガティブな情報(陰謀論や極端な政治批判、自粛強要など)が溢れていました。
それは感染拡大の犯人探しに始まり、感染対策に携わる政治家へのバッシング、ワクチンの信ぴょう性に関するものなどでした。
もちろん、前述したような産業応援、支援をするポジティブな情報もありましたが、ネガティブな情報は、それを大きく上回る量でした。
それから、Twitter内の「炎上」も数多く見かけました。

著名人や特定企業、犯罪者への罵倒、非難や悪口などが、まるでコロナ禍のストレス発散をするかのように、毎日TLに流れてきました。
また、パンデミック下の不安に駆られる人々を狙ったものなのか、怪しいビジネス情報や健康情報、虚偽の情報も溢れ出し、ひっきりなしにDMが届くようになりました。
Twitterを10年以上使用していますが、ここまで暗く暴力的で、荒れ果てたTLを見たのは初めてでした。
かつての東北大震災の時期も、ネガティブな情報が一時的に増えましたが、ここまで酷くはなかったように思います。
やはりこの10年間で、Twitterのユーザーが大幅に増えたことと、そのユーザーを狙った広告や情報が増加したことが、原因ではないかと考えます。
全体的なユーザー数と情報量が増加し、人々の感情のうねりも、その分大きくなったと言えるかもしれません。
パンデミックの真の恐ろしさは、身体的なものではなく、こうした病魔に怯えた人々の「うねり」が生み出す激流であることを痛感しました。
そんな状況で、Twitterを使えば使うほど、自分がネガティブな気持ちになることが増えていきました。
Twitterからの再退会と回復
そのような状況でしたので、Twitterを再開したものの、再び退会する時期を見計らっていました
そんな頃、ようやく3年越しの渡航制限も解除され、経済活動も正常化に向けて舵を切り始めました。そろそろ、自分が当初の目的としていた「飲食店等の応援情報」は不要になったと感じ、再び退会するに至りました。
退会して数日経ちましたが、たった数日にも関わらず、自分が大きく変化していることに気づきました。
Twitterを使っていたのは、1日たった数十分でしたので、自分への影響を軽視していましたが、甚大な影響を受けていました。
例えば
- 勉強や仕事に集中できるようになった。
- 時間に余裕ができた。
- 感情の起伏が減り、穏やかに過ごせるようになった。
- 企画やアイデアを思いつきやすくなった。
- 勉強や仕事の成果などを、人と比べなくなった。
- 「あれに行かなくちゃ」「これをしなくちゃ」というプレッシャーを感じなくなった。
という内容です。
知らず知らずのうちに、集中力や思考力など、あらゆる面で悪い影響を受けていたようです。

SNSの怖さは、このように影響を過小評価しがちで、影響の実際の大きさを自覚できないところです。
自覚できないから、自分がどれだけ時間を使っているのか、自分の力がどれだけ削がれて下ちているのか、認識ができません。
認識ができなければ、改善もできません。
改善できないまま継続すれば、あらゆる疾患や状態悪化につながります。
まさに「人が抵抗ができない」仕組みです。
SNSのような、依存系ビジネスの恐ろしさを痛感しました。
これからのTwitterとの付き合い方について
今回の記事では、Twitterの悪い面ばかりを取り上げてしまいましたが、Twitterを含めたSNSは、非常に優れたツールであるという評価に変わりはありません。
ですが「何も考えずに気軽に使う」には、影響が大きすぎるツールでもあります。
いつの間にか中毒になり、自覚せずに影響を受け続け、自分のあらゆるコンディションが落ちていくということは、まるでアルコールや麻薬のような依存症と大差ありません。
ベストセラー「スマホ脳」では、このようなSNSの側面が大きく取り上げられています。
詳細は前述の著書に書かれていますが、人類が今のようなおびただしい情報社会の中で生きるようになったのは、ここ数年のことです。
よく人類は、狩猟して生きていた数万年前から、ほとんど進化していないと言われます。
そのような人類は、押し寄せてくる情報や、加速するテクノロジーの進化に、どのように向き合うべきなのか、どんな対策やルールが有効なのか。
それを研究する必要がありますが、人類にとってはまだ僅かな時間しか経っておらず、明確な答えが出ていません。
解決しなければならない課題が、山積しています。
私自身も明確な答えが見つからず、Twitter1つにしても、近寄ったり離れたりしながら、日々悩みながら向き合っています。
ですが何より大切なことは、自分の頭で考えることです。
みんなこうしてるから、何となく辞められないから、有名人が言っていたから…という社会や感情による他軸で行動するのは、あまりにも危険です。
Twitterを含めたSNSを使う時、自分はどう考えるのか、自分はどう感じているのか、真剣に向き合いながら、使い方を模索したいと思います。