おすすめ!フリーランス「静岡市(地方)在住+ときどき東京」
2020年がスタートし、早くも10日が経ちましたね。
昨日、日経新聞でこちらの記事を読んで驚きました。
政府は2020年度に、東京圏に住みながら地方で兼業や副業をする人に交通費を支援する制度を始める。20年度予算案に計上した1000億円の地方創生推進交付金を活用し、1人当たり年間50万円を上限に3年間で最大で150万円を支給する。交通費が往復で1万円を超える場合、国と地方自治体がその半分を兼業や副業先の企業に助成する。
2020/1/10付
日本経済新聞 朝刊より引用
最近、話題になっている「地方移住」。
この記事のように、東京への一極集中を回避し、地方移住を促すべく、政府は様々な支援を行なっています。
また堀江貴文さんのような実業家の方たちや、あらゆるビジネス業界でも「これからは地方の時代」という情報を発信されています。
これを機に、地方へ進出しようとするフリーランスの方も、多いのではないでしょうか?
しかし、いざ行動しようとすると「地方って実際に住んだらどうなるのかな…」「仕事がなくなってしまうのでは?」という不安を感じられることも、多いのではないかと思います。
私も地方在住フリーランスということで、交流会などで「静岡でフリーやってます」とお話すると、「地方って仕事ありますか?」「都内まで来るの、大変だったんじゃないですか?」「不便じゃないですか?」と聞かれることも多いです。
そんな時は「いや、実際に移動してみると近いですよ。」「仕事は住まいに関係ありませんよ、むしろ地方と都会両方のお仕事をやらせていただけるので、助かってます。」とお答えしています。
そうなんです。
私は地方都市である静岡市でフリーランスを続けていて「東京がいいなあ」と思ったことが、ほとんどありません。
むしろ、今の「静岡(地方)在住+ときどき東京出張」という生活スタイルが、最高だと感じています。
「地方だからダメ」は言い訳!「地方だからできる」ことに焦点を
実際に、私がフリーランスとして地元・静岡市で独立した際、こんな言葉をかけられたことがありました。
- クリエイターは、東京に行かなければチャンスがない
- まずは都会に住んだ方がいい
- 静岡にいたら仕事がない
- 地方在住フリーランスだと、企業に敬遠される(すぐ来てくれないから)
- 地方ではトレンドや情報が入ってこない
フリーランスの皆さんも、どこかで聞いたことがあるフレーズではないでしょうか。
独立当初は、この言葉に共感し「やっぱり東京へ行かなければダメなのかな…」と思い込んだ時期もありました。
ですが今振り返ると、これらの言葉には、根拠が乏しいと感じます。
ましてや今の時代は、テクノロジーが発達しています。
テクノロジーにより、情報が民主化され、誰でも情報を得ることができるようになりました。
そして様々なテクノロジー・ツールで、営業や打ち合わせや仕事のやりとりが可能です。
こんな時代ですので「地方だからできない」という言い訳は、いささか怠慢ではないかと思います。
実際に自分が地方都市である静岡市に住み、3年間事業を続けていく中で、「地方のメリット」を活かせば、フリーランスにとって、これほど素晴らしい環境はない!ということを、実感しています。
もちろん魅力的な「地方都市」は、全国各地に多々あります。
ですが、私は自分の実体験から、故郷である静岡市を、全力でオススメします。
今回は、そんな静岡市に住むメリットを3つにまとめてみました。
静岡市に住むとこんなメリットが!
1.抜群に暮らしやすい!
穏やかな気候
静岡市は、暑すぎず寒すぎず、1年を通じて穏やかな気候です。
一部の山間地域を除いて、降雪や雪への備えをする必要もありません。
稀代の大御所・徳川家康がわざわざ「隠居場所」として選んだ地だけあって、暮らしやすさは抜群です。
仕事柄、関東や関西にはよく旅行や出張に行きますが、静岡の気候に慣れていると、気候の厳しさの差に驚きます。
海の幸、山の幸、水、空気の美味しさ
静岡市は南北に広がる地形で、豊かな山と海の恵みがあります。
静岡駅から北側へ進むと、「オクシズ」と呼ばれる山間部が広がり、自然を満喫することができます。井川や梅ケ島、玉川などのキャンプ地もあります。
静岡駅を南側へ進むと、すぐに駿河湾が広がる海岸を望むことができます。
南には用宗や清水などの港町があり、漁業が活発です。
現地では、美味しく新鮮な魚をリーズナブルに食べることができます。
海岸線を東に進むと、松原とともに富士山を一望できる世界遺産「三保の松原」もあります。
ここは、素晴らしい景観が楽しめる”パワースポット”としても有名で、私も県外のお客様を何度も連れて行ったことがあります。
また、水も美味しいです。
静岡市には、一級河川であり、水質日本一の清流「安倍川」が流れています。
飲むだけではなく、水質が豊かで美しい川なので、川で遊ぶこともできます。
これだけ自然豊かな場所なので、空気も抜群に美味しいです。
都会出張から帰ってくると、広くて高い空を見上げ、深呼吸をして、やっと落ち着きます(笑)
ほどほどに都会+ほどほどに自然
そんな自然豊かな静岡市ですが、ここは静岡県の県庁所在地でもあり、平日でも人通りが多いです。
駅前の商店街も賑わっており、駅商店街周辺の駐車場も混雑しています。
また駅周辺には、松坂屋、伊勢丹、パルコ、東急スクエア、新静岡セノバなどの商業施設が並んでいます。
ショッピングには事欠きませんし、カフェもたくさんあります。
都市だと人が多いし、交通機関も店舗も混んでいるし、パーソナルスペースが狭いなあ…。
かといって田舎に行くと、人がいないし、インフラが整っていなくて不便だし、買い物も大変だなあ…。
ということを感じている方には、ちょうどいいバランスの都市と言えます。
2.首都圏まで新幹線で約1時間!
静岡駅から東京駅までは、新幹線ひかりで約1時間、こだまで1時間半で移動できます。
交通費は往復で約¥10,000かかりますが、関東圏から東京へ移動するよりも、短い時間で移動することが可能です。
日帰り出張はもちろん可能ですし、関東圏への通勤や通学も可能な距離です。
もちろん時間に余裕がある方には、リーズナブルな価格で静岡〜東京方面の高速バスがオススメです。常時運行しています。
ビジネスで都内へ行く機会が多いフリーランスには、非常に便利な場所です。
私も仕事の打ち合わせのために都内へ出張することが多いのですが、移動してもそれほど負担にはなりません。
大きなお仕事の場合、最初の顔合わせは都内で…というケースも多いのですが、そういった際も、スムーズに移動することができます。
3.クリエイター支援制度が厚い!
さらに静岡市は、市内在住のクリエイターを支援するサービスが充実しています。
例えば、今年出店した「クリエイターEXPO」。こちらは補助金「静岡市クリエーター活動支援補助金」の対象ですので、最大20万円まで補助していただくことができます。(詳細は静岡市のWebサイトをご参照ください。)
私も、何十万もかかる出展経費の一部を支援していただき、非常に助かりました!
またこちらの「静岡市クリエーター活動支援補助金」は海外での展示会、制作活動も補助の対象ですので、これらの制度を利用し、ビジネスを加速することができます。
また静岡市には、静岡市のクリエイターを支援するための「静岡市文化・クリエイティブ産業振興センター(CCC)」というサポートセンターがあります。
こちらのセンターでは、毎年実施されている公募展(市から支援していただける展示会)や、グループ展、地元企業とのマッチングもサポートしています。
これらのサポートを活用して、自分の事業を活性化させることもできます。
ここに注意!静岡市に住むデメリット
静岡市に住むメリット3つをご紹介してまいりましたが、逆に静岡市の「ここは注意!」というデメリットも、合わせてご紹介します。
市内は車移動が便利
静岡市は、都会ほどインフラが整備されていません。
地下鉄はありません。
電車は東海道線が東西を結んでおり、あとはローカル線の「静岡鉄道」が、静岡市葵区と静岡市清水区を結ぶのみです。
バスも運行していますが、地域によっては運行数がかなり少ない場合もあります。
そのため、車移動が便利です。
今はレンタカーやカーシェアリングのサービスも充実してきましたので、これらを活用するのもおすすめです。
地震への備えは万全に!
静岡といえば”地震”!というイメージがあるほど、30年以上にわたって「東海大震災」が警戒され続けている地域でもあります。
静岡市も長年、東海大震災のための防災訓練、耐震工事に注力しており、市民は「地震はいつかくるもの」という意識が強いです。
そもそも地震大国・日本に住んでいれば避けられない防災問題ですが、静岡でもそれは変わりありません。
食料や避難方法など、確認しておいたほうが良いでしょう。
「まだバレてない」静岡市の魅力
いかがでしたか?
静岡市在住でフリーランスを3年ほど続けていますが、静岡市のこういった魅力やメリットというものは、県外の人にほとんど伝わっていない印象を受けます。
というのも、静岡市在住フリーランスの絶対数が、まだまだ少ないためではないかと思います。
この記事で、少しでもお伝えできれば幸いです。
これだけフリーランスにとって素晴らしい静岡市ではありますが、やはり地方在住フリーランスは、地方在住なりの「戦略」を考えなければなりません。
戦略は事業で何をするにも必要ですが、地方は地方なりの営業方法や、地方だからこそ、やらなければならないことが多々あります。
そこで次回は、地方フリーランスの戦略についてご紹介します。