心身のメッセージはいつも正しい

心身のメッセージはいつも正しい

いざフリーランスになって会社を離れてみると、自覚はなかったのに「本当は我慢していた」ことに気がつきます。

昔はとても我慢できなかったのに、毎日繰り返しているうちに麻痺してしまい、「自分は平気だ!」と思い込み、無視してきました。

それは例えば

お腹すいた〜!
眠い〜!
疲れた〜!
休みたい〜!

のように、心身から自然と湧いてくる”メッセージ”のようなものです。
皆様にもありませんか?

今回の記事は、そのメッセージについて書きたいと思います。


お腹が減るのは、我慢が足りないから?

私が会社員時代に我慢し続け、最近「ずっと嫌だったんだ…」と自覚した1つが、空腹です(笑)

当たり前ですが、会社には勤務時間があり、食事の時間も決まっています。

お昼は12時ですので、17時くらいからグ〜グ〜お腹が空きます。
当時は、お腹が空くたびに「我慢が足りない!」「お腹が鳴っちゃって恥ずかしい!」と思っていましたが、今振り返ると

「身体が栄養を欲しがってるのに、何で食べちゃ駄目だったんだ?」

と、疑問に思うようになりました。(食いしん坊すいません…)

思えば、新入社員時代から空腹にひたすら耐えていました。
ですが何年経っても、身体が慣れたり空腹がデフォルトの状態になる、ということはありませんでした(笑)

どうしても耐えきれず、携帯食を持ち込んでこっそり食べていたこともありましたが、みんなが我慢してるし、耐えきれず食べるのも恥ずかしいし…というブロックがかかって、たいていは忍耐していました。

勤め先の会社は残業がつきものでしたし、「お腹が空いた時に食事ができない」という状態は、会社員時代の基本的なスタイルとなっていました。


我慢するのは、本当に「偉い」?

「忍耐は美徳」という価値観は、日本の会社で蔓延していますよね。

食事はもちろん、残業を遅くまでやるのが偉い、言いたいことを我慢してニコニコしているのが偉い、嫌な人でもしっかり付き合うのが偉い、という価値観は、会社では当たり前のように浸透していました。
私も一会社員として長年その価値観に浸ってきましたが、ずっと疑問を感じていました。

周囲で、忍耐をしている同僚を「偉いよね〜」「ひたすら耐えてるの、すごいよね!尊敬する!」と褒め称える言葉を聞くたびに「それって本当かな?」という、強力な違和感が拭えなかったのです。


賞賛されれば、みんなそこへ向かう怖さ

周囲に「偉い!」「尊敬する!」と判断されれば、当然みんながその姿勢を目標にします。

しんどいけど、耐える!
辛いけど言わない!

まさに仕事は“忍耐合戦”になる訳です。忍耐力があるほど、我慢して自分を犠牲にするほど、賞賛されます。

逆に、耐えきれず離脱する人、自分を決して犠牲にしない人には「サボってる」「怠けてる」「ずるい奴」という悪いレッテルが貼られます。

ですが、会社の外に出て個人で活き活きと働いている人を見ると、ひたすら自分の好きなことを追求している人、我慢せず自分の望む方向へ進む人、言いたいことを言う人は、むしろ多いです。

むしろ忍耐力などよりも、仕事でどれだけの成果をあげているのか、どれだけの人を感動させられるのか、どれだけその人が魅力的なのか、ということの方が、重視されます。


メッセージを無視し続けると、やがて届かなくなる

ですが会社の中にいればいるほど、多くの人は色々なことを我慢しがちです。

「お腹がすいた!ご飯食べたい!」
「眠い!寝たい!」

という心身のメッセージは、子供のようにとことんワガママに感じるかもしれませんが、この身体からのメッセージを無視し続けていると、自分の心身はどんな状態なのか、何を欲しているのか、分からなくなります。

さらに自分自身のコンディションが分からず無関心になると、やがて「限界」が訪れ、うつ病などの病気につながります。

私も昔、パラレルキャリアのあまりの忙しさに、心身の色々なメッセージを無視し続けた結果、急に目眩がしたり、パニックになったり、メンタルが不安定になることもありました。

お腹すいた〜!
眠い〜!
疲れた〜!
休みたい〜!

とは、自分の「わがまま」ではなく、心身から贈られてくる大事なメッセージなのです。


心身からのメッセージは、全て正しい

せっかく贈られてきたメッセージを、「間違ってる」「こんなことを考えるなんて、私は駄目だ!」と否定し、自分に忍耐を強いるのではなく

どうやったら、このメッセージに沿った働き方ができるのか?
どう努力したら、自分の心身のメッセージが叶えられるのか?

を考える方が、ずっと楽しく、活き活きと生きることができます。

私も今はお腹が空いた時に必要な食事をとったり、眠い時は仮眠をとったりしていますので、非常にストレスフリーな生活を送っています。
「もしお腹すいた時に食べてたら、食べすぎるのでは…?!」と心配になったこともありましたが、心身が健康ですとメッセージも的確なので、むしろスリムになったり、肌がツヤツヤしてきました(笑)

限界まで自分に忍耐を強いている方、自分の心身のメッセージを無視して生活している方、ぜひご自分の心身の声に、耳をすませてみてください。

私のように「本当は嫌だったんだよ〜!!」ということに気づくトリガーになるのではないかと思います。