道具は出会いと別れを繰り返す

「何となく嫌だ」の正体は?

文房具を含め、日常使っている道具の中で、
「別に悪くないんだけどさ…」
「デザインは気に入ってるんだけどね…」
でも、何か引っかかる。
何故か手にとらなくなってしまった!
という道具、ありますよね。

150718-02

私もノート、手帳、筆記具などを使う中で、
その見えづらい「何か」にずっと
左右され、色々なものを使ってきました。

いつの間にか手にとってたり、
いつの間にか持ち歩かなくなっていたり。
まさに”無意識”にやっていることです。


無意識からのメッセージ

無意識の世界って、自覚できるくらい
はっきりとした形でメッセージを出しませんが
わたしたちの大部分をコントロールしている存在です。

無意識に避けるもの、無意識に求めるものに
わたしたちは決して逆らえません。

どれだけ頭で理屈をこね、正論をくっつけ
「これは、こんなに素晴らしいものなんだよ!」と主張しても
無意識には「だって、なんとなく嫌なんだもーん!」
と、一蹴されてしまいます。

150718-03


「間違い」はない、合わないだけ

これだけ書くと、無意識の領域は
駄々っ子のようですが、私は
ここから湧いてくる子供のような感情は
いつも”間違いない”と思っています。

“間違いない”というのは、正しいとか悪いとか
世間、社会の理論や価値観でつけた意味ではなく
自分の体と心にとって
“間違いない”ということです。

ですので、使ってみた道具が合わなかったら
「ああ、自分には合わなかったんだな」と考え
どんどん人に譲ったり、手放すことにしています。

道具も悪くない、自分も悪くない、
ただ「合わなかった」というだけです。

理由や理屈をこねて
それを正当化する必要も
使いこなせなかった自分を
責める必要もありません。


「おっいいなあ!」は運命の出会い

色々な道具をたくさん使う中で
「おっ!何かいいなあ」
「あれっ?いつの間にか1年使ってたんだ…」
というように、自分にしっくり馴染んで
使い続けたときこそ、道具との素晴らしい出会いを
実感できるのだと思います。

150718-01

そんな言い訳をしつつ、
色々な道具を試し続ける今日この頃です。