自宅待機の時こそ読みたい!フリーランスにおすすめの本
コロナウイルスの感染は、刻々と厳しさを増しています。
今週末には関東圏に対して外出自粛要請も出た模様。家から動けない状況は、今後も続きそうです。
私が住む静岡も、都会ほどは感染が広がっていないと報道されています。
ですがコロナウイルスの特性上、実際に「誰が感染しているのか」を明確に表した情報とは断定できません。
引き続き、外出を控える日々が続きそうです。
このように、身動きがなかなか取れない時にやったほうがいいのは、やはり「刃を研ぐ」ことです。
私たちフリーランスの「刃」は、スキルであり、「知識」です。
そして今のように、世の中が恐慌に怯え、鬱々としている状況は、ぼんやりとした不安やストレスが募ります。
私たち人間は長い進化の中で、外敵に襲われるような「短期のストレス」には対応できるように進化しましたが、近代増えている「長期のストレス」には、なかなか対応できないと言われています。
こういった「将来どうなるのか」「この先何が起きるのか」という「長期の不安」を軽減してくれるのは、やはり「知識」に他なりません。
知識を身につけることで、自分自身にこれから起きる出来事への対応力、分析力を培っておくことで、この不安は大幅に軽減できます。
そんな訳で、私も予想外に空いた時間を使って、今までなかなか読めずにいた本を読み始めています。
ウイルスの影響は甚大で、一刻も早く収束することを願うばかりです。
ですが、こうしてゆっくり読書をし、インプットできる時間ができたことは、とても良かったと感じています。
今回は、今まで読んだ本の中で、私がフリーランスとして「読んで良かった!」と感じた本を、カテゴリー別にご紹介します。
少しでも、皆さんの読書のご参考になれば幸いです!
営業
●「フリーランスで行こう!」高田ゲンキ(著)
フリーランスのイラストレーターで、ドイツ・ベルリン在住の高田ゲンキさんの著書。
漫画で、とても読みやすい内容です。
ゲンキさんは人生の逆境を乗り越え、自分の力でフリーランスの道を切り開いて来られた方で、尊敬しているイラストレーターの一人です。
本著では、特に営業や仕事の売り込み方に関する内容は、必見です。
特にこれからフリーランスを目指される方、開業したばかりの方にはおすすめの1冊です!
●「商売が苦手なイラストレーターのための仕事のつかまえかた」森健司(著)
コーディネートエージェンシー「BUILDING」の代表を務められている、森さんの著書。
20年以上にわたってエージェンシーを続けられてきた豊かな経験と、非常に鋭く多角的な視点から書かれた1冊です。
世の中には、様々なクリエイター職があります。
その中の1つである「イラストレーター」は、どんな傾向があるのか、営業や仕事で、何が足りていないのか、イラスト制作という商売には、何が必要なのか。
拝見しながら、自分自身にグサグサと突き刺さる内容も多々ありました。
また厳しい内容だけでなく、思わずクスッと笑ってしまう親しみやすさもある内容で、とても読みやすい1冊です。
イラストレーターの方は必見です!
マーケティング
●「売れる会社のすごい仕組み~明日から使えるマーケティング戦略」佐藤義典 (著)
佐藤義典さんの著書は、どれも大変分かりやすいのですが、特におすすめなのが、こちらの1冊。
世の中の「売れている会社」のビジネスモデルや売れる戦略を、非常に分かりやすく解説してくれます。
佐藤さんが使われるフレーズに「一貫している戦略は美しい」というものがあります。
これは、私が商売を始めた時から、ずっと「名言」として刻んでいる言葉です。
どんなお客様に自分のサービスを売りたいのか?
そのためには、どんな戦略にするのか?
どんなサービスにするのか?
店では、どんな言葉をかけるのか?
これら全てが一貫していると、矛盾がなく、とても美しいのです。
ストーリーがあった方が分かりやすい!という方には、「白い猫は何をくれた?」や、「ドリルを売るには穴を売れ」もおすすめです!
●「小が大を超えるマーケティングの法則」岩崎邦彦 (著)
岩崎さんは実は地元・静岡の方でびっくりしたのですが、この方の著書も、とてもわかりやすいです。
フリーランスは、いわば「小さな会社」。
これを読めば、”何でも”できるようになる、大きなマーケットを狙う、という戦略がいかに危ないか、私たちはどんなマーケットを狙うべきか、ということが、よく分かります。
健康
フリーランスは、まさに健康が命綱です。
昨年末、1年を通じたあまりの忙しさに胃を壊してしまい、大いに反省をしました。やはりフリーたるもの、健康に関する知識も、日々高めなければなりませんね…。
これまで多くの健康に関する本を読んできたのですが、その中でも、特におすすめの本をご紹介します。
●「脳を鍛えるには運動しかない!」ジョン J. レイティ (著)、エリック ヘイガーマン (著)
あまりにも有名な本なので、読んだ方も多いかもしれません。
運動が脳に与える大きな影響について、明確なエビデンスをもって解説している1冊です。
運動が、昨今増えているうつ病を含めた「身体の不調」に、どれだけ大きな効果を与えるのかを実感します。
読んでいると、運動嫌いで運動音痴な自分でさえも、運動せずにはいられませんでした…(笑)
少し厚めの本ではありますが、運動が続かない、運動が苦手という方には、特におすすめです!
●「最高の体調 」鈴木祐 (著)
こちらもベストセラーなので、読まれた方も多いかと思います。
睡眠、腸環境、免疫力、ストレスなど、身体に関するあらゆる研究結果が紹介されています。
抗生物質に関してなど「え?!そうだったの?!」という常識を覆す、驚きの内容も多いです。私はこれを読んで、腸を「もてなす」取り組みを始めたところ、かなり調子が良くなりました!
ウイルスが蔓延している今、「免疫力」の項目は必読です。ぜひ読んでみてください。
お金
フリーランスにとって最大の難関といえば、「お金」です。
独立したての頃、あまりに経済面が不安定で、お金を使うのが怖くなってしまいました。
そこでその不安を払拭するため、お金に関する書籍を、必死に読み漁りました。
お金や経済の知識を身につけることは、開業当時の「お金の不安」に勝つために、非常に効果的でした。
そして私自身のお金の使い方を、大きく変えてくれました。
これまで読んだ本の中で、私のお金の価値観を大きく変えてくれた本を、ご紹介します。
●「投資家がお金よりも大切にしていること」藤野英人 (著)
ひふみ投信・代表取締役の、藤野さんの著書。
私たちが、日常でお金を使うこと、貯金をすることは、世の中にどう影響を与えているのか?
日本人のお金の使い方には、どんな傾向があるのか?
など、目からウロコが落ちる内容ばかり。
ショッキングな内容も多いですが、読み終わったあとは、お金に対する向き合い方が変わりました。
「とにかくお金が減るのが怖い!」「とりあえず貯金しなくちゃ」と考えている方に、おすすめの1冊です。
●「お金2.0」佐藤航陽(著)
ブローバル企業メタップス創業者の、佐藤航陽さんの著書です。
資本主義で培われてきた「お金」というものが、これからの時代は全く違うものに変化する、という驚きの内容。
未来では「お金」ではなく「価値」こそが重要さを増していき、それはこれまでの金融とは全く異なるモデルになっていく、という未来像が描かれています。
「お金」は、テクノロジーによってここまで変化するのか!という衝撃的な内容。
これから事業を経営していく方には、特におすすめです。
心理学
●「影響力の武器」ロバート・B・チャルディーニ (著)
私たち人間は、何となく買ってしまったり、いつの間にか騙されたりします
本著では、こういった「どうして人は動かされるのか?」という仕組みを、心理的な面から紐解いています。
これを読むと、いかに自分が広告やポロモーションに動かされているか、限られた情報で判断しているか、ということを痛感します。
逆に、この仕組みを学ぶことで、騙されにくくなったり、広告などの「裏」を読むことができるようになります。
営業や人間関係が苦手な方にも、おすすめです!
●「GIVE & TAKE」アダム・グラント (著)
世の中の人は、「ギバー(人に惜しみなく与える人)」、「テイカー(真っ先に自分の利益を優先させる人)」、「マッチャー(損得のバランスを考える人)」の3種類に分かれる。
そして成功する人は、「ギバー」の可能性が高いという内容。
本著では、名誉や成果を、あの手この手で独占する人を「テイカー」と称しています。
「テイカー」の人は、要領やアピール力に長けており、美味しいところを持っていきます。
その時は「ずるいなあ」「上手くやったなあ」と感じるものです。
どこの組織にも、こういうタイプの人はいますよね(笑)
ですが長い目で見ると、「テイカー」の人は、人に嫌われたり、信用されなくなったりして、失敗していることが多いのです。
本著を読んで、その原因や理由が明確になりました。
くれぐれも、「テイカー」にならないように気をつけたいものです。
生き方、人生
●「エッセンシャル思考」グレッグ・マキューン(著)
「今やっていることの99%は無駄、1%の本質に集中しよう」という衝撃的なコピー。
私が大きく影響受けた本の1つです。
「より少なく、しかしより良く」というテーマのもと、私たちが日々追われている「無駄なこと」と、本当に大切な1%を分けることに、焦点を当てています。
まさに、「ミニマリズム」の本質が詰まった本です。
あれもやらなくちゃ、これもやらなくちゃと日々タスクに奔走していた自分にとって、目からウロコが落ちる内容でした。
現在やることに追われている人は、ぜひ「立ち止まる」意味も込め、一読をお勧めします!
●「ザ・ワーク」バイロン・ケイティ(著)
こちらも、私が大きな影響を受けた本です。
著者ケイティの「4つの質問」によって、自分が悩んでいること、感じていることを、全く違う視点で考えることができます。
中でも私が衝撃を受け、今でもずっと問い続けている質問は「それは本当ですか?」という質問です。
世間で「悪い」と判断されていること、「正しい」と考えられていること、「間違っている」と言われる判断、様々なものに対して、「それって本当?」と逐一問いかけることで、この世のあらゆる事を「白か黒」「善か悪」「0か100」に安易に判断するのを、防ぐことができます。
改めて、物事は決して「白」の面だけではなく「黒」の面もある、という大切な事実を、実感させてくれます。
ぜひ読んでみてください!
以上、おすすめの本のご紹介でした!
2020年はコロナウイルスの影響で、経済的にも精神的にも、困難な1年になりそうですが、読書で知識を身につけて、この波を乗り越えられればと思います。