Twitterをやめるメリット、デメリット

Twitterをやめるメリット、デメリット

Twitterを止めてから、1ヶ月半が経過しました。

その結果、生活が大きく変化しました!
正直、ここまで影響があるとは予想していませんでしたので、驚いています。

改めて、環境は生活に大きな影響を与えるということと、意図的に環境を変えることの有効性を実感しています。

今回は、Twitterを止めたことによるメリット・デメリットを合わせてご紹介します。

まずはメリットからです。


Twitterを止めたメリット

●時間が増えた!

まず第1に、1日あたりの自由時間が増えました。
以前は数時間にわたる自由時間を、タイムラインを追うことに費やしていました。
ですがTwitterを止めてからは、驚くほど時間が増え、「こんなに時間があったんだ!」と感動しています。

自由時間が増えたことで、読書する時間も増え、読書が捗るようになりました。以前は1ヶ月に1〜2冊でしたが、最近は1週間に1〜2冊は読了できるようになりました。
また自由時間をオリジナルのイラスト制作時間や、様々な情報の調査時間に当てることもできるようになりました。

また時間が増えたことで、以前感じていた「忙しい!ああ忙しい!」という焦りが、驚くほど減りました。

以前は「自由時間がない」という感覚が焦燥感を増幅していたので、自由時間が増えたことで、それが激減しました。
また、以前は脳がタイムラインに流れてくる「超刺激」を受け続けていましたので、実際よりもずっと強く「忙しさ」を感じていました。
それが消えたことで、脳が落ち着き、より現実に近い感覚に戻ることができました。

Twitterを止める最大の目的は「自由時間を増やす」ことだったので、当初の目的を果たすことができました。


●軸を「他者」ではなく「自分」に戻せた!

またTwitterを止めてから、他者から自分への「自分はこう見られたい」「こういう人物だと感じてほしい」という、自己イメージへの承認欲求が減りました。

仕事ができるように見られたい、頭が良いと思われたい、人気者だと思われたいなど、人間の自己顕示欲は、果てしないものです。
昨今のSNSの普及率は、まさに人が持つ自己顕示欲の強さを現しています。

自分も例に漏れず、その欲求に動かされていたのだなと思います。
多くの人に気に入ってもらう、認めてもらうことで、他者に承認してもらい、自分の欲求を満たしていました。

もちろん、他者に承認してもらうこと、貢献することは、人生で大切なことです。
ですが、本当に大切で人生の軸となるのは、他者ではなく、自分で自分を認めること。
承認する相手を、内側(自分)ではなく外側(他者)に求めると、

  • 内側が脆いので、些細な非難や批判で、自己肯定感が大きく揺らいでしまう。
  • 他者はコントロールができないので、不安定になる。
  • 人にどう思われるのか気になり、他者を常に見張るようになり、エネルギーを消耗してしまう。(慢性的なエネルギー不足になる)

などの問題が起きます。

今は、とにかく心身が楽に、穏やかになりました。「自分は自分で認めてあげることが最も重要」ということを実感しています。


●感情の無駄な起伏がなくなった!

Twitterのタイムラインでは、様々な情報が飛び交っていました。
特に最近はネガティブな情報ばかりが拡散されることが多く、それを目にするたびに、感情が揺さぶられていました。

世の中の酷い出来事に、怒ったりイライラしたり。
立て続けに起こる、正義の「バッシング」「議論」にモヤモヤしたり。
人の活動情報に「私もやらなくちゃ…」と自分を叱咤したり。

おびただしい量の情報によって、毎日のように喜怒哀楽の感情が揺さぶられていました。
ですがTwitterを止めた現在は、まさに「凪」のように、気持ちが静かになりました。

タイムラインの情報が、もっとポジティブなものが多ければまた違ったのかもしれません。
ですが、現在のTwitterの状況は、まさに激動の時代の「歪み」を色濃く反映しており、ネガティブな情報が溢れています。

この情報から適切に距離を置けるようになったことも、自分のメンタルにとって、非常に有効でした。


●集中力が抜群に上がった!

Twitterを止めてから、驚くほど1つのことに集中できるようになりました。

以前はブログの長文を書いたり、読書をしたり、イラストを描いていても、頻繁にタイムラインをのぞいてしまい、集中力が途切れがちでした。

ですが、現在は集中力がそれほど途切れることなく、集中できるようになりました。何かをやり始めて気がつけば、数時間経っていた、ということも頻繁に起きています。

これは、我慢強さが上がったというよりは、「Twitter」という集中力を途切れさせる”トリガー”を取っ払ったことで、劇的に変化したのだと思われます。

集中力が上がることで、以前よりもより良いイラストを描けるようになり、さらに、より効率的に制作を進めることができるようになりました。


Twitterを止めたデメリット

●情報を能動的に取得しなければならない

Twitterでは、よく同業者向けの有益な情報も流れてきましたし、それ以外のイベントや勉強になる情報も、数多く流れてきました。

そのため、良くも悪くもTwitterを止めてしまうと、情報が流れてこなくなります。

そのため、自分から必要な情報を取りにいくようになりました。
あとはネットを見るよりも、本を読むことで情報を得るようにもなりました。

ただ、これはTwitterを止めたデメリットでもあり、デメリットでもあります。

というのも、受け身で情報を受け取っていると、無意識のうちに発信する人の主観に偏ってきます。
これは、受け取る情報が発信する人のフィルターを通した情報になるため、やむを得ないことです。
(この代表は、テレビをはじめとするマスメディアですね。)

Twitterに流れてくる情報の多くは、多くの人(マジョリティ)が共感する情報です。
更に、最近はネガティブな内容が多くなっています。

偏った情報を受け取り続けることは、自分の中の価値観や世界観などの領域に、強く影響を及ぼします。

自分で能動的に情報を取りにいくようになったことで、この情報の偏りから、距離を取ることができたかな、と感じています。

●交流が減った

Twitterを止めたことで、以前は頻繁にタイムラインで交流していた人たちとの交流や繋がりが、ほとんどなくなりました。

もちろん寂しい気持ちもありますが、これで途絶えてしまうご縁であれば、そういうものだったのだな、と考えています。

そもそも人間との繋がりは、一方が頑張って繋げるものではありません。相手も自分も「もっと会いたい」「もっと相手のことを知りたい」という“相互作用”によってのみ、成り立つものです。

それなのに、一方的に投げかけても意味はありませんし、すでに薄くなったご縁を強引に繋げても、ほとんどの場合は上手くいきません。
自分の人生にとって必要な人には、どんなに連絡やチャンスが途絶えてしまったとしても、必ず会うことが出来ます。
これはSNSに限らず、実体験として感じていることです。

現に、Twitterがきっかけで仲良くなった友人知人には、現在もリアルな場で会うことができています。
みんな尊敬する人ばかりですし、場所が遠くてもどこにいても、自分から会いにいっています。

個人的には、交流が減った今の状態が、ちょうど良い状態と感じています。


SNSが加速する時代の中で

これからも、SNSの普及率はどんどん加速することが予測できます。

企業は人々を常にネットにつなげようとします。
なぜなら企業は、人々がより長い時間、自分たちのサービスする場(ネット)に滞在させることで、より多くの利益を産むことができるからです。

そして「超刺激」と呼ばれるネットの刺激に依存することによって、より多くの人々が、ネットに繋がり続けます。
少しの「退屈」にですら耐えられず、四六時中どこでも、率先して「超刺激」に接するようになるでしょう。

そんな中、「超刺激」の影響で失われていく「集中力」「継続力」は、以前にも増して貴重な能力になっていきます。

そして情報の民主化、ツールのUDで、誰でも何でも作り出せるようになれば、人々はより簡単に、より多くのことができるようになります。
そうなれば、1つのことを追求すること、長い時間やり続けることが、さらに難しくなります。

つまり、一つのことに集中し、継続する「最後までやり抜く力」が、今後はさらに貴重なものとなり、この力を持つか持たないかで、大きく人生が変わることになるでしょう。

私自身も、ここ数年ですっかり落ちてしまった集中力や継続力を取り戻すべく、日々試行錯誤しています。
ネットを使いこなしていたはずが、いつの間にかネットに使われていた、ということがないように、適度に距離を置いて付き合っていきたいと思います。