フリーランス3年目になりました!現状と課題

フリーランス3年目になりました!現状と課題

今月末で、いよいよフリーランス3年目を迎えることとなりました。

正直、開業当初は「1年もつのだろうか…」と思っていましたが、無事に3年目を迎えることができて、ホッとしています。

いつもご注文いただく皆様、本当にありがとうございます!


3年目の課題

3年目ということで、いよいよ「駆け出し」「独立初期」と呼ばれる時を脱する時期になりました。

この時期になると、

  • 仕事量が安定してくる。(経済的に安定する。)
  • 仕事を絞るようになる。
  • 売上が増加する。
  • フリーランスの生活に慣れてくる。

という傾向が出てきました。

仕事量が安定すると、必然的に仕事を絞るようになり、売上もアップするので、上位3つの状況は、連鎖して起きています。

「安定しているなら、現状維持で良いじゃないか」と思いがちな状況ですが、ビジネスにおいて「安定」の恐ろしさは、周知の事実です。
安定すれば

  • 営業しなくても良い
  • 新しいことに挑戦しなくて良い

という傾向が出てきます。フリーランスに限らず「現状維持」だけを目標とするビジネスは、遅かれ早かれ下降します。

これを防ぐためには「うまくいっている時期から、次のステップへ進む」しかありません。
私の場合、フリーランス3年目は

  • イラストのスキルアップ
  • ストック型収入源の構築
  • 健康を保つための時間確保

という課題に取り組みます。


イラストのスキルアップ

1つ目は、イラストのスキルアップです。

イラストの仕事は順調に増えていて、1件何百点というボリュームのご注文もいただけるようになりました。
以前は大きなボリュームの案件スケジューリングだけで、アップアップしていましたが、最近は長期計画にも慣れてきて、少し余裕を持って取り組むことができるようにもなりました。

ですが、イラストのお仕事は「カットイラスト」のご依頼が9割を占め、小さなサイズ内に収めるイラストを制作することが、ほとんどです。

描くスピード等は鍛えられるのですが、ここでスキルとして抜け落ちてしまうのが「レイアウト力」です。

レイアウトは、デザイナーをしていた頃からの課題です…。
どうにも私は「狭い空間にみっちり描く」のは得意なのですが、日本画のような、すっきりとした「空間を描く」というイメージのイラストは、考え込んでしまうのです。

それも当然、そもそも数を描いていないからなのですが…。

そこで3年目は、個展やポートフォリオサイト掲載に向けて自主制作をしつつ、イラストの学校にも通うことにしました。

イラストを学ぶために学校に通うことに対しては「独学の方がいい」というご意見も多く、賛否両論あります。

ただ私の場合、一緒に学ぶ仲間や先生などの「環境」に、かなり影響を大きく受ける性質です。
昔から、環境によって成績もモチベーションも、明らかに変化します。良くも悪くも、周りに過度に影響されます。

ですので、尊敬する先生に教えていただける「学校」という場に行くことは、私の場合はかなり有効だと考えています。
しかも、タイミングよく「通いたい!」と感じた学校が見つかったので、来年は挑戦したいと思います。

仕事量を調整する必要もありますが、久しぶりの学生生活を楽しみにしています!


ストック型収入源の構築

2つ目は、ストック型イラストによる収入源を構築することです。

現状の収入源は「受注型」のイラスト制作です。

受注型は、注文をいただいてからイラストを制作します。
つまり常に自分の手を動かし、成果物を納品しなければ、売上が発生しません。

これは、前々から怖いなと感じていました。
自分が何らかの体調不良、事故などで書けなくなった時、収入がゼロになってしまうのです。
会社員時代は、例え休んでも入院をしても、ある程度はお給料が発生する、ありがたい仕組みなのですが、フリーランスはそうもいきません。

もちろん受注以外に、書籍の印税や二次使用料による収入もあるものの、微々たるものです。

そこで、3年目からはストック型のイラスト制作を開始することにしました。
かなりの先行投資(イラスト)が必要なビジネスモデルなので、成果が出るのは2〜3年後かと思いますが、少しずつ進めます。

プラットフォームは、AdobeStock、PIXTA、イラストACなど多々ありますので、各社の傾向も見ながら、数年がかりで進めたいと思います。


健康を保つための時間

3つ目は、健康を保つための時間を確保することです。

仕事が増えてくると、どうしても自分の健康面が疎かになりがちです。

特に独立してからは、ほぼ無休で過ごすことが多く、繁忙期ほど体を動かず、家の仕事部屋にこもってしまいます。

そこで、ウォーキングやアプリによるストレッチを実践し、少しでも体を動かすように心がけています。
ですが、3年目はもう少し踏み込んで、本格的に身体トレーニングをしようと計画しています。

というのも、ここ数年の引きこもりで、筋肉が驚くほど衰えてしまったのです…。
軽いウォーキングやストレッチだけでは、どうにもこの衰えは止めることができず、専門家の知恵をお借りしたいのが現状です。

海外旅や出張などの仕事が続いても、心身が疲れすぎないレベルになることが目標です。


仕事以外のイラストを描く

上記の3つの課題以外に、3年目にどうしても取り組みたいことがあります。
それは「仕事以外のイラストを描く」ということです。

以前は、仕事以外の「自分が描きたいイラスト」も描いてBehanceやSNSにアップしていたのですが、スケジュールに忙殺され始めた頃から、すっかり描かなくなってしまいました。

これは芸術系の仕事でよくあることなのかもしれませんが、仕事のためのイラストだけを描いていると、段々と殺伐とした気持ちになってくるのです。

そして、仕事のためだけにイラストを描き続けていると、自分はそもそも何を描きたかったのか?イラストで何をしたかったのか?という「軸」が、ぼやけてきます。

以前、大学の先生に「社会人になっても、心のどこかで作家であり続けること」という言葉をいただいたことがありました。
まさにこの表現の通り、自分が何を描きたいかという、絵描きの”芯”のようなものを、無くさないようにしたいのです。

3年目は、地元・静岡での個展や、お誘いいただいたグループ展、それから前述した学校の授業もあります。
このチャンスの多い1年に、大いに自分の描きたいイラストを描いてみます。

課題や、やりたいことが盛りだくさんのフリーランス3年目ですが、体に気をつけて、1年間を乗り切りたいと思います!