手帳を使い続けるために
手帳のイベントを運営していると、参加者の皆様から
「手帳が続かないんです…」
「どうやったら使い続けられますか?」
というご質問をいただくことが多いです。
手帳は、何かを叶えたい時に必要になる
まず前提として、手帳は無理に使うものではなく、必要な人が使うものだと思います。
手帳がなくても、スケジュールや生活や仕事に何の問題ない、という方にとっては、手帳は必要ありません。
しかし「手帳を使いたい、でも使えない!」という方は
- 「仕事が回らないので、何とかしたい!」
- 「毎日何をやったのか、分からないまま過ぎていくのが寂しい。記録を残したい!」
- 「忙しいけど、何とか時間を確保したい」
のように、手帳で何らかの「やりたいこと」「目標」「目的」を叶えたいからこそ、悩まれていることと思います。
そしてその上で「続かない!」というお悩みを抱えている方は、ぜひ本記事を参考にしていただければと思います。
手帳を継続する3つのポイント
一気にやろうとしない
新しい手帳を使い始めると
「よし、1時間くらい確保してみっちり書こう!」
「1日の終りに、全部書くぞ!」
という気持ちになりますが、これは100m走るのが精一杯の人が、いきなりフルマラソンに挑戦するようなものです。
最初はできますが、続きません。
何故なら、まだあなたの中には「手帳を書く」ための、いわば“筋肉”がついていないからです。筋肉が無いのに、いきなり重たいダンベルは持ち上がりません。
そもそも「書くこと」は、文を考える文章力、ページを開く時間を捻出するタイムマネジメントなど、脳や心身のあらゆる力を使う、とても大変な活動です。
まずは、これらの力をゆっくり、徐々に身につける必要があります。
そのためには、まずは「スキマ時間」を使うのがおすすめです。5分、10分など、作業と作業の間、用事までの間など確保できる時間で十分です。まずは5分!でも毎日やる!ということを目標に、始めてみてください。
比較しない
ネットで検索するとおわかりの通り、オンライン上には山のように素敵な手帳情報が、毎日アップされています。
手帳のガイドブックもそうです。
「うわあ!」と歓声をあげてしまうくらい、オシャレなデコレーションがいっぱいの手帳、綺麗な文字で書かれた手帳、イラストや写真でいっぱいの手帳などが、わんさか目に入ります。
そしてそれを見て「すごいなあ、私なんて…」と落ち込む経験をされる方も多いと思います。
でも、掲載されている人とあなたを比べる必要は、まったくありません。
あなたにしか書けないもの、あなたにしかできない使い方があります。
どれだけ上手い人でも、あなたが表現するものは、あなたにしか表現できません。
それは、まさにこれから使っていくうちに、出来上がっていくものなのです。
ですので、オンライン上の手帳と比べ過ぎることなく、「面白そう!」と自分が感じたものはどんどん取り入れ、色々なものを組み合わせて、あなただけの手帳を作ってください。
完璧主義にならない
新しい手帳を使いだしたものの、
「いきなり間違えちゃった!」
「うわ、失敗しちゃった…」
という体験から、使わなくなってしまう方も多いと思います。
「完璧に使いたい」「失敗を見たくない」という方に多いです。
そんな時は、手帳1冊、1ページを”完璧”に仕上げるなんて無理!ということを思い出してください。
誤字脱字があっても、線が曲がっても、端っこしか埋まって無くても、真っ白いページだらけでも、OKです!
まずは「書いた」という行動をとれた自分に「いいねいいね〜!」と言ってあげてください。
大切なのは「いいね!」と言った時に押される「肯定感のボタン」です。これを何度も押していると、「おっわたし続けてるじゃん!」という、ぼんやりとした継続力が湧いてきます。
同じように、「駄目だ!」「失敗だ!」というボタンを押し続けると、どんどん続ける力が落ちていきますし、失敗ばかりが目につくクセがつきます。
これはいわば思考の訓練であり、肯定するクセが身につくと、少々の失敗はスルーできるようになります。
挫折や失敗から得るもの
3つご紹介してきましたが、私も手帳は過去に何度も挫折してます。
この時に大きな壁になったのが、上記の3つでした。
一気に大量に書いて、使いこなそうとする。
上手な人と比較して、自分に駄目出しして叱咤する。
1冊(1ページ)を完璧に仕上げようとする。
全部、もれなく自分の失敗から得た教訓です。
「どうやったら続くのか」を色々試してみた結果、
「空いた時間なら簡単にできる!」
「上手な人は上手な人、私は私。私にしかできないことがあるよね。手帳って、それを見つける長い旅だよなあ〜。」
「完璧なんて疲れちゃうので、60%ぐらいでOK。それより、まずは回数を重ねてみよう。」
という思考になったら、ズボラで面倒臭がりな私でも続けることができました。
くどいようですが、私は手帳継続に挫折しまくっている人間です(笑)
こんな私でも今は「書かずにはいられない!」というくらい、手帳を使う習慣を身につけることができました。
「手帳でやりたいことがあるのに、続けられない!」という方は、ぜひお試しください。
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