パラレルキャリア2年目に思うこと

パラレルキャリア2年目に思うこと

本日は祖父の3周忌でした。

実は私が長年の夢だったイラストレーターになると決めたのは、祖父の急逝がきっかけでした。
ちょうどよい区切りの日なので、そのことについて記事に残しておきたいと思います。


「見せるなら、上手くなってから」?

2015年に祖父が急逝したのですが、ちょうど亡くなる前の年に、初めての個展「おいしいものてん」を開催しました。

場所は、お店を貸してくださった「旅屋」さん。東京の中野です。

その個展に、祖父が「行く」と言い出しました。
しかし、当時祖父は90歳という高齢で、歩行もフラフラ!
家族も止めましたし、私も、「いやいや、いいよ!東京まで来てくれなくても!そこまでしなくても!」と、止めました。

ところがその翌年すぐに、祖父が急逝したのです。

朝「いってらっしゃい」と普段通りに言ってくれた姿を最後に、夕方に倒れそのまま意識不明となり、二度と会えなくなってしまいました。

病気なんてほとんどしなことがない元気いっぱいの人だったので、ショックというより、しばらくは全く信じられませんでした。

やっと受け入れ始めた頃、ものすごい喪失感と、後悔が押し寄せました。

実は祖父の体が心配だったことに加えて、当時は自分のイラストに自信がなく、常に厳しい評価をくれる祖父に見せるなら「もっと上手くなってから…」と思っていたため、思わず「来なくていい」と言ってしまったんですね。

そのため、「自分に絵を教えてくれた祖父に、自信を持って”絵を見にきてほしい”と言えなかった」という強い強い後悔が残りました。


明日死ぬとしたら、やりたいことをやってから

この祖父の急逝をきっかけに、上記の強い後悔と、「人はいつ何が起きて、命を絶たれたり体が動かなくなるのか分からないのだ」という恐怖と焦燥感を感じました。

もし明日、祖父のように突然死んでしまうとしたら、果たして自分は会社に行くんだろうか?
「私なんて、そんなそんな〜」と後ずさりして、やりたいこともやらずにいるんだろうか?
いやいや、絶対に「失敗してもめちゃくちゃでも何でもいいから、挑戦すればよかった!このまま死にたくない!!」って、大泣きするに違いない。

大好きな絵を思い切り描いて、やったことがないことに挑戦して、大好きなラーメンを食べ歩いて、大好きな文房具店をウロウロして、大好きな人たちに会いに行き、ワイワイ話して、楽しく毎日を過ごしたい!!

という自分の「本音」が、この時に浮き彫りになりました。


やって失敗した後悔は役立つ、やらない後悔は一生残る

これをきっかけに、劣等感や様々な気持ちで二の足を踏んでいた「イラストレーター」としての活動を、本格的にするようになりました。

祖父のことも含め、今までの人生で「やってみて失敗した後悔」は次に繋げられるけれど、「やらなかった後悔」は数倍深くて、何年経っても自分の心に残り続けるのだということを実感していました。
そこで「やってみて、失敗しても損しても人に何を言われてもいい!やるんだ!」という覚悟を決め、かなり我武者羅に動きました。


社外に出ると視点と思考が変わる

まずイラストの仕事をダブルワークで始めましたが、仕事を両立させるということは、思っていたよりもずっと厳しかったです。

今も継続中ですが、会社からヘトヘトで帰宅してもそのまま仕事、土日なんて関係なし。打ち合わせしたりベントへ出かけたり営業したりするのは平日の夜が多かったので、会社でも「何時に終われるかな〜」と、しょっちゅうキリキリしていました。(今もですが…)

さらに長年の会社員生活で「マネタイズ」がとことん不得手。
毎回「このお仕事はいくらで受注すれば良いんだろう??」と悩むことばかり。

でも2年間続けてみて、会社員をしていた頃にはまったく考えもしなかったことを考えるようになったり、視点がガラッと変わるなど、大きな変化がありました。

以前の私は、仕事への愚痴や他人や組織への不満ばかりこぼしていた、”典型的なサラリーマン”でした。
でもパラレルキャリアを始めてから
「そうは言っても、経営的に仕方がないんだろうな。」
「愚痴なんて言ってる時間があったら、もっと良いものを作れる方法を考えよう」
「これは、どこかで役に立ちそう!」
という思考に、どんどん変わっていきました。

「これからは自分で仕事を作り、決断して、経営して、継続しなければならない」という覚悟を決めると、自分は人のために何ができるのか、今の日本や世界がどうなっているのか、どんなものが社会で必要とされているのか、人とどうやって交流しようか、どうやってビジネスモデルを作るのかなど、読書したり調べたり出かけたりすることが倍以上に増えました。
ですので、ここ最近の2年間はまさに動き回ってばかりで、家にほとんどいないような生活でした。

そのおかげで、数年かけて自分ができることや、仕事の大変さと楽しさ、自分がイラストを仕事にする理念を明確にすることができたので、動いてみて本当に良かったなと思っています。


この2年を振り返ってみて

祖父が亡くなってからあっという間の3年間でしたが、まさか3年後に独立しようとしているとは、当時はまったく想像もしていませんでした。

今夏より正社員を辞めてフリーランスとして出発するのですが、これまで我武者羅に動いてきた中で、チャンスを与えていただいた方たちとのご縁、支えてくれる仲間に出会えたことに、本当に感謝する毎日です。

恐らく祖父も「おいおい大丈夫か〜」と言いつつも、ニコニコ見守ってくれているかなと思います。

この記事が、これから「パラレルキャリアをやってみたい!」「好きなことで働いてみたい!」という方への応援になればいいなと思いますし、自分にとって役に立った情報や、やってみて良かったことなどは、どんどん発信できればと思います。

私自身もこれからいよいよ「組織」という大船からおりて、小舟に乗って大海原へ出かけますので、見守りつつ、応援していただけましたら幸いです!